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前回の記事ではSEO対策についてお話しましたが、今回は歯科医院のホームページが見られているにもかかわらず、患者さんが来ない理由についてお話します。
「検索エンジンで上位表示ができれば見る人も多いから、当然患者さんも増えるはず!」
と期待される先生が多いのですが、プログラムである検索エンジンの評価と人間であるユーザーの視点は違うので、検索エンジンからの評価が高いホームページがユーザーにとって魅力がある=集患できるとは限りません。
検索エンジンの評価基準は
で、写真やイラスト、文字の色、文章の改行などの”見た目は対象外”です。
しかし、私たちがホームページを見た時に改行が一切ない文章は読みづらいというか読みたくないですよね。
こういった検索エンジンと人間とのズレを意識していなかったり、検索エンジンを重視しすぎたために集患に結びつかないケースがあります。
検索エンジンで上位表示されたいがために無理矢理キーワードをねじ込み、日本語として文章がややおかしくなっているケースです。
虫歯治療なら梅田駅から徒歩5分の○×歯科へ。虫歯治療を得意とし、痛くない虫歯治療を心がけている当院は梅田駅からのアクセス抜群!
キーワードの「虫歯治療」と「梅田」が多用された違和感のある文章のホームページがあるのかと疑ってしまうでしょうが、最初のパンダアップデートが実施された2012年以前はこのような文言のホームページが数多くありました。まだ時折見かけます。
虫歯治療のできる歯科を探している患者さんがこの文章を見ると、治療を受ける前から不安になってしまいますよね。
また、検索エンジンはどんどん賢くなっていますので、こういった不自然なキーワードの盛り込みもいずれ検索エンジンにばれてしまい、ペナルティー※を受け検索順位が下がる可能性があります。
上記のような文章が先生のホームページ内にあるのなら即刻変えるべきです。
ペナルティー・・・検索してもTOPページが表示されないというGoogle独自のペナルティーのことです。参考記事はこちら
例えば歯科専門用語や治療機器を既に知っているとの前提で文章が書かれているホームページのことで、先生ご自身が文章を考えている場合に起こりやすいです。
患者さんの大多数は歯科治療について素人で、難しい歯科用語や機材の名前などを言われても何のことか分かりません。
先生がレベルの高い治療を行っていても、最先端の治療機器を完備していても、患者さんにその素晴らしさが伝わらなければ意味がありません。
だからこそ、患者さん目線になって分かりやすい言葉を使い、説明していく必要があります。
最新CTで何ができるのか、患者さんにどういうメリットがあるのかわからない
3D診断ができることと、そのおかげで正確な診断と精密な治療ができるとわかる
言葉の説明だけでなく、2DレントゲンとCTの診断画像を載せたり、違いを比較するともっとわかりやすくなりますよね。
歯科医院のホームページを得意としていない制作会社にホームページ内の文章作成まで頼んだ時や、格安のテンプレートサイトから選べるホームページを販売している制作会社に多いケースです。
別に悪徳な制作会社だというわけではなく、あくまで予算相応の対応なのですが、これらの制作会社は、歯科について詳しい知識がありませんし、制作前に先生に取材もしないことが多いです。
そのため、先生の強みを活かしてページ内の文章作ることはなく、患者さんが他の歯科医院と先生の歯科医院を見比べた時に「抜きません。」「削りません。」「しっかり説明します。」等の文言だけが強調されているホームページになりがちです。
『どこかで見たことある内容だな』と思った患者さんは、先生の歯科医院にあまり興味を感じてくれません。
歯科医院のホームページは沢山ありますから、他の医院に負けない、先生の歯科医院ならではのサービスや実績、特徴などをわかりやすく伝える必要があります。
合田&パートナーズの関連会社では、制作に取り掛かる前にまず先生とお会いし、取材いたします。
先生の歯科医院の特徴や強み、ターゲット患者層などをお伺いしたり、近隣のライバル医院の動向も踏まえ分析します。
そして先生の医院ならではの強みをPRできる方法を考え、患者さんにとって魅力的なホームページになるよう、デザインだけでなく文章からオリジナルで作っていきます。もちろん全ページです。
完成までに2~3ヶ月かかりますが、検索エンジンで上位表示され、集患できるホームページを作るためには、これが一番だと確信しています。
なお、新規制作するホームページの場合、検索エンジンで上位表示されるには、完成後から半年程度かかります。
新規ご開業をお考えの先生やこれからホームページを作ろうという先生は、それらを踏まえて営業戦略をお考えくださいませ。